不安障害
(パニック障害・社会不安障害・全般性不安障害などを含む)
私たちがふだん生活の中で用いている「不安」「パニック」という言葉と
医学用語としての「不安」「パニック」には少々用い方に違いがあるようです。
医学的に「不安症状・パニック」と呼ばれるものは、
「神経がびっくりして、こころやからだに緊張がおきているもの」
と考えてみてください。
「不安症状・パニック」には以下のようなものがあります。
@動悸がする。心臓がドキドキ・バクバクする。
A冷や汗をかく。手のひらや腋・顔面から汗が異様に出る。
Bブルブルっと身体がふるえる。
C息苦しい。呼吸がしにくい。
Dのどのつまった感じ。何かが引っかかっている感じがする。
E胸が痛い。重たい感じがする。
Fおなかに違和感がある。空気がたまっているような感じがある。
Gふわふわした「めまい感」「うしろに引っ張られるような違和感」がある。
H自分の身体が自分のものではないような奇妙な感覚がある。
Iこのまま「おかしくなってしまうのではないか」と怖くなる。
J「死んでしまうのではないか」と怖くなる。
K「変な感覚」「しびれるような電気が走るような感覚」がある。
L「からだか冷たく感じる」あるいは「熱く感じる」。
これらのうち、4つ以上あてはまるようであれば
不安発作(パニック発作)の可能性があります。
(もちろん、心臓病や甲状腺ホルモンの異常などの
身体的な病気が背景にないことを確認しておく必要があります)
このような症状や発作が続くとどうなるでしょうか?
「また発作がおきるのではないか」とますます不安になります。(予期不安)
そのため、外出したり、知らない人に会うのが怖くなります。
新しいことをすることができなくなり、気分がふさいで眠れなくなったりもします。
次第に自信をなくしていくことが、この症状の苦しいところです。
不安障害の治療
不安発作・パニックの頻度を少なくしていくことが最初の目標です。
一般的には「抗不安薬」や「抗うつ薬」を用います。
薬を服用して1週間程度たちますと
「不安症状が多少おさまってきた」ことが自覚できるようになってきます。
この自覚が大切です。
「大丈夫かもしれない」「治るかもしれない」
という前向きな考え方ができるようになります。
その後は、心理的な背景を整理しながら、内服薬の調整をして
不安症状の消失を目指します。
不安症状が消失したあと、薬を服用し続けるべきかどうかは
専門家によって考え方がいろいろとあるようです。
「症状がなくなっているのに薬を服用し続けること」は
現実的ではないと思いますし、薬によっては長期間服用することによる
副作用・デメリットも考えなければなりません。
ただ、薬を減薬・中止したとしても
頓服薬(もし、不安発作が出現したときのみ飲む薬)を常時持ち歩くように
した方がよいと思います。
「頓服薬を持っているだけで、安心して、結局発作は出ない」
という方が多いようです。