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うつ病・不安障害

うつ病

こころの「かぜ」と言われます。
誰でもかかる可能性があり「なおりやすい」ことから
「かぜ」に例えられるのだと思います。
しかしながら「かぜ」にしては、その「しんどさ」「つらさ」は
比較になりません。
最近は、テレビや雑誌でも「うつ」について取り上げられるようになってきました。
ですから、症状についてもよくご存知の方が多いと思います。

簡単に、うつの症状をあげてみます。

@睡眠障害(眠れない)
 ほとんど、すべての「うつ」の方にこの症状が出ます。
 典型的なのは「朝、早く目が覚めてしまう」という「早朝覚醒」です。
 また、「入眠困難」(寝つきが悪い)
 「中途覚醒」(眠りが浅く、何度も目が覚める)
 人によっては「過眠」(寝すぎてしまう)となる場合もあります。

A意欲の低下・集中力の低下
 以前に比べて、明らかに「元気がなくなります」
 意欲が減退し「何をしてもたのしくない」
 という状態になります。
 「仕事の段取りが決められなくなり」「決断できない」
 など、日常生活に支障が出てきます。

B悲観的な考え方になる
 「自分はもうだめだ」「まわりに迷惑をかけている」
 「生きていても仕方がない」 など悲観的になります。

とてもとても「かぜ」とは比較にならない「しんどさ」です。
しかしながら「うつ」の多くは回復するものです。
それでは、どのように治療を進めていったらいいでしょうか。

「うつ」の治療は、まずは「薬による治療」と「休養」が大切です。
まずは、睡眠薬・抗不安薬で「睡眠の確保」を行います。
同時に、抗うつ薬を用います。
抗うつ薬により、脳内の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などの
神経伝達物質の効果を調整します。
しばらくして症状が安定してきてから、心理的な背景を探ります。



不安障害
(パニック障害・社会不安障害・全般性不安障害などを含む


私たちがふだん生活の中で用いている「不安」「パニック」という言葉と
医学用語としての「不安」「パニック」には少々用い方に違いがあるようです。

医学的に「不安症状・パニック」と呼ばれるものは、
「神経がびっくりして、こころやからだに緊張がおきているもの」
と考えてみてください。

「不安症状・パニック」には以下のようなものがあります。

@動悸がする。心臓がドキドキ・バクバクする。

A冷や汗をかく。手のひらや腋・顔面から汗が異様に出る。

Bブルブルっと身体がふるえる。

C息苦しい。呼吸がしにくい。

Dのどのつまった感じ。何かが引っかかっている感じがする。

E胸が痛い。重たい感じがする。

Fおなかに違和感がある。空気がたまっているような感じがある。

Gふわふわした「めまい感」「うしろに引っ張られるような違和感」がある。

H自分の身体が自分のものではないような奇妙な感覚がある。

Iこのまま「おかしくなってしまうのではないか」と怖くなる。

J「死んでしまうのではないか」と怖くなる。

K「変な感覚」「しびれるような電気が走るような感覚」がある。

L「からだが冷たく感じる」あるいは「熱く感じる」。

これらのうち、4つ以上あてはまるようであれば
不安発作(パニック発作)の可能性があります。

(もちろん、心臓病や甲状腺ホルモンの異常などの
身体的な病気が背景にないことを確認しておく必要があります)

このような症状や発作が続くとどうなるでしょうか?

「また発作がおきるのではないか」とますます不安になります。(予期不安)
そのため、外出したり、知らない人に会うのが怖くなります。
新しいことをすることができなくなり、気分がふさいで眠れなくなったりもします。
次第に自信をなくしていくことが、この症状の苦しいところです。

不安障害の治療

不安発作・パニックの頻度を少なくしていくことが最初の目標です。
一般的には「抗不安薬」や「抗うつ薬」を用います。
薬を服用して1週間程度たちますと
「不安症状が多少おさまってきた」ことが自覚できるようになってきます。
この自覚が大切です。
「大丈夫かもしれない」「治るかもしれない」
という前向きな考え方ができるようになります。

その後は、心理的な背景を整理しながら、内服薬の調整をして
不安症状の消失を目指します。

不安症状が消失したあと、薬を服用し続けるべきかどうかは
専門家によって考え方がいろいろとあるようです。
「症状がなくなっているのに薬を服用し続けること」は
現実的ではないと思いますし、薬によっては長期間服用することによる
副作用・デメリットも考えなければなりません。

ただ、薬を減薬・中止したとしても
頓服薬(もし、不安発作が出現したときのみ飲む薬)を常時持ち歩くように
した方がよいと思います。

「頓服薬を持っているだけで、安心して、結局発作は出ない」という方が多いようです。

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